歯科の開業・改装設計やそれに付随するデザインを築き上げる過程には、一方向ではない様々な視点が必要です。幹となるコンセプトはぶれないようしながらも、歯科デザイン構築の際には今まで見てきた経験を生かせるシーンも多くあります。先日、六本木ヒルズ森タワー53階にて行われた、「六本木クロッシング2010展」を見に行きました。このような展示会を見ることもその経験の一つ。
多様なジャンルのアーティストやクリエイターを通し、日本のアートシーンを紹介する内容でした。ペインティングによる世界観の表現や環境問題を大量消費される紙袋によって具現化する作品、大きな木箱を道行く人に協力してもらい引っ張って倒す映像。歯科とアートが直接結びつくことはあまりないと思いますが、歯科設計を形にするデザインの一要素としてのアート表現は必要となってくる場合もあります。この展示会ではその視点を増やすための刺激を多く感じ取ることができました。ご興味のある方は7月4日まで行われているので是非ご覧下さい。ちなみに入場チケットには展望台のチケットもついてくるので、日本のアートシーンを見た帰りには、東京を一望してみてははいかがでしょうか。
グラフィックデザイナー 永井弘人