デザインを考える時に、「用の美」という考え方を取り入れる事が、多々あります。
「用の美」は、デザイナーとしても有名な柳宗理さん(”そうり”ではなく、正しくは、”むねみち”です。)の父である柳宗悦(むねよし)さんが、唱えた言葉で、多くのデザイナーや作家に影響を与えています。
私自身も非常に、影響を受け、多くの事を学んだ考え方の一つです。ショックを受けた事や、なにやらうれしい気持ちになった事など、デザイナーとして様々な刺激を頂きました。「美の法門」といった本も昔読んで大変勉強になった事を覚えています。
その柳宗悦さんが中心となり、作られた“日本民藝館”という美術館があります。
日本民藝館に是非、皆さんも足を運んで下さい。
デザイナーが作ったお洒落な物でなくても、
芸術家が作った華やかな芸術作品でなくても、
新技術の施された、プロダクトでなくても、
「用の美」という力強い魅力を感じる事が出来ると思います。
一般家庭で普段使いの量産品でも何でも、様々な魅力に出会えるはずです。
現地に行く時は、是非午後から現地に行き、夕方の閉館迄楽しんで下さい。季節が合えば夕焼けの時間が最高です。
ベンチ等で、じっくり空気感を取り込んでいくと良いと思います。
【日本民藝館】http://www.mingeikan.or.jp/
オジデザインワークス橋本亮介